ナタリア・レメルシエ(ソプラノ)

 

 ソプラノ歌手ナタリア・レメルシエは現在ヴェルディ、モーツァルト作品のベル・カントのレパートリを携え、ヨーロッパおよび南米の舞台で国際的なキャリアを展開しており、それぞれの役において確実な軌跡を残す歌手・女優と評されている。またその特色を放つヴォーカル、確かなテクニックと柔軟性は、このコロラトゥーラのソプラノオペラ歌手を現在のオペラ界において最も有望な声の持ち主の一人と言わしめている。

 

 彼女のレパートリーには「清教徒」「ルクレツィア・ボルジア」「アンナ・ボレーナ」「マリア・ストゥアルダ」「ランメルモールのルチア」「リゴレット」「椿姫」「カプレーティとモンテッキ」「魔笛」「ドン・ジョヴァンニ(ドンナ・アンナとドンナ・エルヴィーラ)」「コジ・ファン・トゥッテ」「イドメネオ」「フィガロの結婚」などの作品中でのベル・カントの主要人物も含まれる。

 

 彼女の仕事の中でもとりわけ印象を残したものにはドイツとフロレンシアのオペラフェスティバルでバジェリシェ・カメロペルと共演した「魔笛」での夜の女王、ミラノのエルベ劇場での「椿姫」、モンツァのマンツォーニ劇場、アラッスィオのフェスティバル、ヴァレーゼ・リグーレでの夏のフェスティバル、ドイツのスコロス・ブラウンフェルスやロシアのマグニトゴルスクのライブオペラフェスティバル、「ドン・ジョヴァンニ」、チリのサンティアゴ市立劇場での「ルクレツィア・ボルジア」と「清教徒」、イタリアのヴィチェンツァのオリンピック劇場における「フィガロの結婚」での伯爵夫人やアルゼンチンのブエノスアイレスのコロン劇場、ミラノのエルベ劇場における「ラ・ボエーム」のムゼッタや「リゴレット」のギルダ、サヴォーナのジョコーザオペラにおける「愛の妙薬」でのアディーナ、ピアチェンツァ市立劇場における「ランスへの旅」でのコリンナ、ルゴのロッシーニフェスティバルやブセットのヴェルディ劇場などがある。

 

 また、セルジオ・スィミノヴィッチ、ピエランジェロ・ジェルミーニ、アレッサンドロ・エステファネッリ、ヴォルフガング・クルツ、ジャンカルロ・ディ・ロレンツォ、ブルーノ・ニコリ、ジャンルッカ・マルチアーノ、ダレル・アン、アルド・スィスィッロ、ゲオルグ・ブル、ペドロ・パブロ・プルデンシオ、ホセ・ルイス・ドミンゲス、ロベルト・パテルノストロなどのオーケストラ監督ほか、ロゼッタ・クッキ、ダヴィデ・リヴェルモーレ、ガッブリス・フェラーリス、アルド・タラベッラ、ジャン・ルイス・ピション、カンダス・エヴァンス、ピエルフランチェスコ・マエストリーニ、アルフォンソ・アントニオッツィやエミオ・サージなどの舞台監督とも仕事をした。

 

 アルゼンチンのラファエラ生まれ。ナタリア・レメルシエはリトラル国立大学音楽部で声楽を修めた後ヨーロッパとアルゼンチンの両方で音楽活動を行っている。ブエノスアイレスのオラシオ・アマウリ氏とイタリアのフランカ・マッティウッチ氏に師事したほか、マスタークラスではマリエッラ・デヴィーアと共に学んだ。

 

 2014年11月にはイタリアのトリノでジャコモ・プッチーニ「マダム・バタフライ」の蝶々夫人役でレジオーネ・ピエモンテのオーケストラと共演し、大成功をおさめた。